
Zガンダムは多くのキャラクターが戦死するというガンダム史上暗い物語と言われる。
確かに多くのキャラクターが戦死した話だ。
それに主人公のカミーユも精神崩壊してしまうエンディングでとてもハッピーとは言えない。
戦いには勝ったものの・・・。
というセリフが適切な終焉だ。
わたしとしてはエマとヘンケンには生きてて欲しかった。
わかっている。
物語には悲しさが必要だ。
それはわかっているが、エマとヘンケンの死は現実に起こったらわたしは心底悲しむだろう。
今回はそんなわたしが単に言いたいことを述べさせてくれ。
連邦に尽くしたエマ・シーン
わたしは切実に言いたい。
エマ中尉は本当に死ななければいけなかったのか!?
と。
このシーンはZガンダムの中で最も悲しい。
エマが死ぬ必要はなかった。
なぜならエマ中尉は至ってまともな女性だったじゃないか・・・。
というのがわたしの意見。
Zガンダムで登場する女性キャラはメンヘラか躁鬱を患っているようにしか見えない。
特にフォウやロザミアは強化人間のせいなのか可哀想なくらいコミュ障である。
レコアも恋愛の鬼と言えるほど自分に素直が故にキチガイ行為に走った。
自分に素直な人間はわたしは協力したいがレコアの行動はやはり多くの敵を作るだろう。
結局、Zガンダムを通してまともだと思った女性キャラクターはエマかライラ・ミラ・ライラだけだ。
→ライラ・ミラ・ライラについてはこちらから。
エマ・シーンは元々ティターンズ側の人間。
だが物語前半でエウーゴへ参加する。
ティターンズの毒ガス攻撃に背徳感と嫌悪感を感じて軍隊を離脱するなんてできるだろうか?
北朝鮮だったら間違えなく銃殺される処刑だろう。
まともな女性は殺されてしまうのがZガンダムの宿命。
そして彼女の最後はティターンズ側へ寝返ったレコアとの戦いで重体となり生涯を終える。
レコアとエマの対象的な裏切り方は人間味があった。
恐らくだが、エマとレコアの人間のドロドロした争いの果てを「両者の死」という形で飾ったのだと推測はする。
エウーゴの中佐ヘンケン・ベッケナー
次に今回の話のもう一人の主役を紹介しよう。
その主役とはヘンケン・ベッケナー中佐だ。
正直、もう一人の主役というにはエマと比べて比重が違いすぎる。
わたしはヘンケンのファミリーネームを今知った。
ヘンケンはのエウーゴの司令官の1人くらいのポジションでしかなくそれほど印象強くない。
それくらい活躍の場はエマに比べて少なかったが、ヘンケンの見せ場と印象は最後の戦いで強く残った。
彼は最後の最後で大きな役を果たすのだ。
なぜ宇宙服をきているのにヘルメットを被らなかったのだ、ヘンケン艦長。
と言いたくなるがこのシーンもまた人泣かせだ。
ヘンケンはエマを想う古風で不器用な人間。
もしかしたらガンダム好きの男子とは恋愛に対してはヘンケン並みの不器用さを持ち合わせているのかもしれない。
だから共感されるのか。
だが、彼は不器用ながら果敢だったと思っている。
エマは最後にしてヘンケンに傾いていたのでは。
と、わたしは応援したい。
エマとヘンケンが死ななかったら
ではここからは完全にわたしの脳みその世界だ。
興味ない方は本物のZガンダムでも見てくれたまえ。
2人とも最後の戦いZガンダム第49話〜第50話で生涯を終える。
理不尽な行動で死ぬ人間もいて苛立つ場面もあるが、この辺りは本当に感情移入するとヤバいシーンが多い。
特にエマとヘンケンは生きてて欲しかった。
一先ずオリジナルな展開はおいておいて、もし2人が無事に生き延びたらどうだったのか。
まずはエマの方から。
彼女の最後はカミーユによって見送られるわけだが、その時のセリフは「母親的」な表現だ。
どこまで成長してもエマから見たカミーユは男性ではなく弟や子供のような存在なのだろう。
そんなエマはまだ24歳という設定。
ガンダムの世界に登場する人物は設定+10歳が適切となるがエマも例外ではなさそう。
そんなエマは大人でしっかり者な人物。
であれば幸せになるのは年下より年上だと勝手に推測する。
結婚に興味があるのかわからないが、女性なので少しはあるだろうし。
キャリアウーマンは結婚年齢が高くなるというがガンダムの世界でもそうなのかもしれない。
ファーストガンダムから登場する「フラウ・ボゥ」は22歳で既に「ハヤト」と結婚している。
正義感の強いエマでも平和な世界になれば結婚したいと思うだろう。
しかし物語はすぐにZZガンダムの世界へ移行するので実際、平和ではなさそう・・・だ。
ヘンケンは恐らく平和な世界だろうが、戦時中だろうが、関係なさそうだ。
作戦の前にエマに「お茶でもどうですか?」と誘ってるくらいだから。
わたしの見解では、ヘンケンは変わらずアプローチする。
その返答にエマは「戦いが終われば、、、」と答える。
ZガンダムとZZガンダムのタイムラインの僅かな隙間で結ばれる。
だがネオジオン紛争が勃発することでエマは正義感により戦いに駆り立てたれる。
ヘンケンと事実婚するが、作戦上、別居の新婚といったところではなかろうか。
マチルダとウッディの様な感じ。
もしくはラーディッシュとMkⅡのコンビという理想の配置。
エウーゴがAKBの様に恋愛禁止なら無理だが、そんなことはなさそう。
なのでヘンケンのラーディッシュからエマのMkⅡが出撃するのだ。
出撃前にスクリーン越しの「愛の気遣い」があっただろうな。
・・・
と。
ガンダムファンとしてはその絵を見てみたかった。
そんな幸せで明るい描写がZガンダムには足りなかった気がする。
わかっている。
そのような結果がないからこそ、わたしのような人間がアナザーストーリーを作りたくなるんだよ。
やはりZガンダムは名作だ。
早速ポチって見てみることにする。
今日も良い1日を。