
我々は資本主義社会を生きている。
その基準となるお金。
世の中には富豪と貧民が存在する。
物にも同じように高価な物もあれば安価な物も存在する。
なぜ物価にはこうも差があるのだろうか。
その理由をマクベ大佐がお馴染みの「壺」を使って解説してくれるようだ。
あの壺をキシリア様へ届けてくれ。あれは・・・いいものだ。
マ・クベ大佐をご存知だろうか。
ジオン公国の地上採掘基地「オデッサ」の総監督として最初に登場する。
キャラクター的にはどう見ても脇役なのだが、かなりの頻度でガンダムに登場する。
(ファーストガンダムの第16話・18話・20話・22話〜25話・36話・37話に登場)
搭乗するモビルスーツは1機、モビルアーマーも1機である。
(それぞれギャンとアッザムリーダー)
脇役ながらもアムロが扱うガンダムを苦しめていたシーンもあり善戦していたと思う。
そんなマ・クベが死に際に残したセリフ「あの壺をキシリア様に届けてくれよ あれは、いいものだ」について考察する。
このセリフで登場する壺が一体どれほどいいものなのか、わたしは知らない。
わたしは壺や絵画に興味がない。
ただ骨董品や宝石など現実社会でも価値が高いものとして評価されたりする。
それは何故だろうというのが今回のポイントになる。
ダイヤモンドが価値があるとされる理由
宝石の王様「ダイヤモンド」はなぜ高価なのか。
そんな疑問について答えていこう。
ダイヤモンドは美しいから。
かもしれないが、ダイヤモンドでなくても美しい石は存在する。
単なるガラスは流石に勝てないが万華鏡のように使えばガラスでも美しい。
それにダイヤモンドは磨かなければ真っ黒な炭素の塊である。
人工ダイヤモンドの方が天然ダイヤモンドより美しかったりする。
だが値段は人工ダイヤモンドより天然ダイヤモンドの方が高いのである。
つまりダイヤモンドは美しいからという理由で高価な訳ではない。
ダイヤモンドが高価な理由。
それは「希少」だからだ。
自然から時間をかけて生成された天然ダイヤモンドだから高値がつくわけで。
経済はこのように希少価値によって変動する。
よくある例は石油や金である。
これらの価値は常に変動している。
それは希少価値がある時期では上がり、ある時期では下がるから。
この原理から「先物取引」や「FX」が行われているのだ。
つまり世の中で高値がつくものとは希少価値が高いものという意味になる。
人間も希少価値を高めることが可能
人間の価値はどうなのか?
わたしのような一端のITエンジニアと「イーロン・リーヴ・マスク」の様な天才エンジニアが同じ価値なのか。
同じ価値だ!
と言うと、大批判を食らうのは目に見えている。
ちゃんと言えば人間の存在価値は同じである。
だが社会的な価値は当然「イーロン・マスク」だろう。
譲ってやるよ。
では、何故同じ価値ではないのか。
それは彼が社会に対して一意性のある価値を出しているからだ。
ここに重要なポイントがある。
一意性だ。
一意性とはその人だけの価値という意味だ。
そういう意味で彼は社会に一意性の高い価値を提供している。
そしてこの一意性の価値とは人間である限りそれぞれ別々の価値が存在している。
したがって人間の存在価値は同じと定義した。
これは僻んでいるわけではないぞ。
能力は複合することで一意性を出す
では一意性の価値をどうやって出すのか。
また価値が低いとか無いと思わない心理はどうすればいいのか。
そんなことを書いてみる。
まず一意性を出す基本。
「自分だから〜」と言う理由があればそれだけで一意性がある。
「あなた」は「あなた」以外いないからだ。
ただこれだけだとボヤッとして分かりづらいだろう。
でも本質は「あなただから〜」でしかないのだがもう少し分かりやすい例を出す。
例えば能力の話。
能力じゃ複合することで一意性を出すことができる。
わたしはITエンジニアだ。
世の中にITエンジニアは山ほどいる。
つまり一意性を出すことは難しい。
ではダンスができるITエンジニアはどれくらいいるだろう?
一気に人数が少なくなった気がする。
ダンスができてもITエンジニアと複合する仕事なんかねーよ。
なんて思うのは思い込みかも知れない。
わたしはダンスできないが・・・。
また自分自身を価値がないと思っているのも大きな間違えで。
価値がない人はいない。
生まれた環境や条件が異なるだけでその人の一意性は恒久的な要素なのだ。
能力は変化するが本人という要素は一生変わらないし変えられない。
だから価値がないなんて言ってる時点で間違えている。
マ・クベが届けて欲しい壺は希少だったのか
では話をガンダムに戻そう。
マ・クベが最後に部下のウラガンに託した壺。
あの壺は希少価値がきっとあったのだ。
ガンダムの物語において骨董品などはなんの役にも立たないが、形状を綺麗に保存されていた壺だからきっと高価だったのだろう。
マ・クベは指で弾いていたが。
わたし達も同じで人から希少価値が高い存在だと思ってもらうには合わせるのでなく自分自身でいる必要があるのだ。
戦時中なのに壺は武器の材料として使われず、形状を綺麗に保ち続けた。
保ち続けるを我々に置き換えると自分自身でい続けることになる。
人間社会で自分自身でい続けるには少し勇気がいること。
だが勇気を持って自分自身でい続けることであなたの価値は高まっていくのだ。
勇気を持って言ってみる
「わたしにも価値がある。」
そう思いたい・・・
そんなヘタってるわたしは希少価値が高いかも。
今日も良い1日を。
[…] 「あの壷を〜、あれはいいものだ」マクベが教えた価値定義! […]