
最近は専らサイトのアクセス解析を担当している。
その前に漢字で「専ら」と書くことが久しぶりが故にわたしの語彙力の低下を防ぎたい。
日本人としてどうなのだろうか。
「サイト」「アクセス」など横文字ばかりの仕事をしているにも関わらず、古風なことを考えるわたし自身嫌いではない。
もし「サイト」を日本語にすると「敷地」になるようだ。
つまり、わたしの仕事は「敷地」へ「接近」する数を分析していることになる。
日本語で表現するとまるで戦争時代のような感覚になるのはわたしだけだろうか。
・・・
ガンダムの見過ぎのようだな。
では、「敷地」へ、、、もとい。
サイトへのアクセス解析をする「Google Analytics」について今回は書いていこう。
その中でも特に「直帰率」と「離脱率」の違いについてだ。
この2つの違いをしっかり理解しておかなければサイトアクセス分析をやっているとは語れないからな。
直帰率の意味
ではまずは「直帰率」から。
直帰率の意味は文字のまま捉えてもらっていいが「すぐに帰る」という意味になる。
すぐに帰るとはサイトを訪問した人が最初にアクセスしたページを見ただけでサイトから離れることを指す。
つまり1ユーザー(読者)が1ページだけ見て、サイトを離れた場合に直帰率にカウントが入る。
直帰率というくらいなので割合の計算になる。
直帰率 = 最初のページでサイトを離れた人の数 / ページアクセス数 * 100(%にするため)
当たり前だが、直帰率は低いに越したことはない。
色々な説が唱えられているので何を持って正論とするかはわからないが、平均で40%〜70%前後に落ち着く。
個人ブログであればもう少し上昇するかもしれない。
直帰率90%も普通にあるということだ。
離脱率の意味
では次に「離脱率」について。
「離脱率」は意味は文字の通りサイトから離脱することになるわけだが、単純ではない。
「離脱率」とはページ単位で計測されるものだということだ。
では具体的にどんな場合「離脱率」となるのか。
次のようなパターンが「直帰率」と「離脱率」の違いを表している。
この図のパターン1は1つのページのみを見てサイトから離脱している。
重要なのは1つのページ「のみ」というところ。
1ページ「のみ」であれば「直帰率」にカウントされる。
では「離脱率」とは。
パターン2において「ページA」で「離脱率」はカウントされる。
パターン2の行動は「ページB」にアクセスした後に「ページA」へアクセスしている。
この時点でサイトの「直帰率」はカウントされなくなる。
その後、「ページA」にて他サイトへ離脱している。
「離脱率」の計算式は以下の通りだ。
離脱率 = 離脱した数 / ページアクセス数 * 100(%にするため)
つまりパターン2では「ページA」の離脱率がカウントされたことになる。
直帰率と離脱率を意識する意味
では、ここからが本題だ。
「直帰率」や「離脱率」を意識する必要はあるのか。
結論をいえば十分に意識する必要がある。
直帰率を意識する理由
では「直帰率」における必要性から。
まず直帰率が高いとサイトの回遊率が低くなる。
なぜなら最初の1ページのみ閲覧してサイトを離れるので、回遊率は当然下がる。
サイトの回遊率が下がるとPV数に影響が出るのは言うまでもない。
またSEOの観点から「ユーザー満足度」の低いサイトとして評価される可能性もあるのだ。
ユーザー満足度が低いサイトは検索順位が下がる結果になるのだ。
では直帰率が高い場合は改善をしなければならない。
直帰率の改善について研究した結果、直帰率の改善はコンテンツ内容以外にも要因があると判断できた。
例えばアメリカ留学費用の有益な記事を閲覧したとしよう。
アメリカ留学費用を調べた人が求める記事はどんなものか。
滞在費用や現地の生活、治安情報など候補はいくつかあるだろう。
ただこれらの記事が存在しないは論外だが、内部リンクがしっかり貼られていない場合、直帰率が高まる可能性がある。
つまりサイト自体が関連付けした記事をしっかり提供する構成になっていないのだ。
またサイトスピードも直帰率には影響がある。
検索結果からページへアクセスしようとするもページの表示が遅ければ人は心理的ストレスを抱える。
つまり離脱が発生するのだ。
現代人は時間貧乏だ。
サイトが大切な時間を奪ってはいけない。
サイトのスピード計測に有効なツールはこちらで紹介している。
参考にされたし。
離脱率を意識する理由
次に「離脱率」について。
離脱率については、人間の心理を考えてほしい。
離脱するとは「飽きた」「必要性を感じない」「ストレス」などが発生するから起こりえるわけだ。
つまりこれらの原因を作っている可能性が高いページは必然と「離脱率」が高まるわけだ。
離脱率が均等になっていればそれほど重要な問題はないと思っていいだろう。
ただ特定のページの離脱率が際立っている場合は、明らかにそのページに原因がある。
直帰率に比べてコンテンツ内容に左右されやすい数値だと分析した。
コンテンツ云々はここで取り扱うことにはしない。
ウェブサイトとは自由に記述するものだから、他人がどうこう言うものではない。
ただ「離脱率」が高い要因に「飽き」や「ストレス」が発生するコンテンツである原因はいくつか論理的に説明できる。
例えばこの「坊やだかさ。」を例にしてみよう。
わたしは基本的に「プログラミング」か「ガンダム」をテーマに物書きをしている。
ところが突然「今日の晩御飯」と言う記事があったらどうだろう。
いや、企画として面白いかもしれない。
だが、他の記事と温度差があるのは明らかである。
企画なら企画の旨をしっかり明記して他と違うことを示してあげるのも親切だろう。
また文書の構成も重要で、他と特段に違う構成だと「ストレス」を感じずにはいられない。
人は「慣れている」ものに対しては「ストレス」が少ない。
逆に「慣れていない」ものに対しては「ストレス」を感じるものなのだ。
その点をしっかり理解して構成すると良いだろう。
直帰率も離脱率も結局数値
最後に「直帰率」と「離脱率」との関わり方について。
どちらもサイトのアクセス解析で重要な要素であることは間違えない。
また多くのブロガーはじめインターネット界隈で言われる一般論は正しい部分もある。
正しい部分もあると書いたのはそれに固執しないことだ。
一般的な「直帰率は〜%」といった情報はよく目にする。
事実低いほうが良い数値なのは間違えない。
だが、それを達成してなければならないのかといえば、そうではない。
結局は数値であり、最終的に選ぶのは「Google Analytics」でなくサイトを閲覧するユーザーである。
そのユーザーが満足し、何かしらアクションを取れるサイトになっていると思えればそれで良いではないか。
我ながら素晴らしいまとめ方だ。
しかし、女性に向けてアプローチしているのだが、一向にアクションがないのはなぜだろう。
今日も良い1日を。